この部屋は、定期的にターゲットを決めてアルファをいじっていこうと思い、設置しました。
※アルファ いじり・・・・アルファロメオをメンテナンスすること。
バックナンバー 一覧表
第1回目(クーラントの交換とフラッシング)
第2回目(デファレンシャルをOHしよう!)
第3回目(ジュリアにバケットシートを付けてみよう!)
第4回目(デュエットスパイダーの駆動系OH編)
第5回目(105系!たかが、アーシング!されど、アーシング!)
第8回目(強化エンジンマウントを付けてみる。おまけ作業付き)
第9回目 (初歩的な整備ですけど・・・ミッションとデフオイル交換)
第10回目 (ジュリアをどこまで軽量化するか。できるか・・・。)
第11回目(軽量化第2弾!バネ下荷重の軽量は効果絶大!?)
第12回目(ジュリアの車検ってどれくらい掛かるの?)
第13回目のテーマは レースの為のハンドル交換!
レース形式で数回走行してみて、どうも納得いかなかった場所。ハンドルの径が大きい為に操作が大げさになり操作しにくかったこと。それと、シートポジションの関係。ヒールアンドトウをよりスムーズにできるように改良したいと思っていました。 |
ノーマルの2000GTVのハンドルです。 外径が38.5cmもあり、サーキット走行では何かと不便でした。それで今回ハンドルを小さい物へ変更します。 メリットとしては ●ヒールアンドトウでモモがハンドルに当たらなくなる。 ●急なハンドル操作時のレスポンスを早くできる。 ●今回の変更により、少しハンドル位置を手前に持ってくることにより、よりシートポジションが安定する。 |
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純正のハンドルがこのようにかなり極端なディープ形状のため、モモのボスもかなり長いものを購入することになります。 | |
現在のハンドルの位置を知るために事前に測定を行いました。 詳しくは、一番最後の図面に比較数値を記載しています。これは、フロントガラスの内側ゴムのリムからハンドルの高さを調べています。 |
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影で見にくいですが、シートステイのボディの出っ張りから、ハンドル下までの高さを測定しています。 詳しくは、最後の図面を参照ください。 |
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これは、ハンドルの取り付け位置からハンドルの表面までを測定しています。ハンドルにアルミの板を当てて、一番手前の位置からハンドルの付け根までを測定しているところです。 | |
では、ハンドルを外します。 2000GTVのハンドルキャップは、3カ所のツメが中にあります。下の画像で一番外側にある長方形の穴です。この部分のツメをドライバーなどで押さえながら手前に引っ張ります。 |
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キャップを外すとこのような状態です。 真ん中のナットの中からと、ハンドルボスからの配線が繋がっていますので、これを外します。 |
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外したら、上の画像で言う、黒い配線の部分を丸めながら後で取り出せるくらいの位置まで中に入れてしまいます。そして、でっかいナットを外します。 サイズは、27mmです。このために購入するか、人から借りましょう。私は、12.7sqのソケットサイズで緩めました。 |
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このように、配線を中に押し込んでおいてから、ナットを外しました。この画像で、ナットを外した奥の所に上の方に合いマークになるツメが一カ所あります。アルファの場合は、この一カ所でしかハンドルが入らないようになっていますので、アライメントの狂ったジュリアは、ハンドルだけをセンターに持ってくるのは、不可能です。日本車は、歯車状になっていますのでどこでもセンターを出せます。また、画像では、さっさとハンドルが外れていますが、このハンドルを力いっぱいに手前に抜く事になります。急に外れる反動でシートを壊さないように外したナットを少しだけまた入れて、ハンドルを引っ張り抜けた時にハンドルが止まるようにしておきましょう。通常、それでも外れる確率は、30%くらいでしょうか。まず、人の力では、無理です。私の場合は、以前外してからそんなに時間が経っていませんでしたので力で抜けました。また、ハンドルは硬化プラスチックだったり、木製だったりしてハンドルが折れる可能性があります。(っていうか、ハンドルが割れてからじゃ遅いです。(笑)その場合は、特殊な工具ですがギアプーラーを使います。出来れば3ツメあるものをオススメします。安い所では2000円ぐらいであります。センターにナットを一枚置いてその中心にプーラーのセンターロッドをあて、ハンドルにツメを引っかけて抜きます。 すると、簡単に外れます。こんなに簡単に外れるなら・・・とだいたい後悔してしまいますので、力だけで抜こうという考えはほどほどにしましょう!何回か力で抜いてみてダメなら工具を買ってきた方が無難です。サイズがいろいろありますので、ある程度大きさをイメージして購入しましょう。 |
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これが、今回装着するハンドルです。 モモ製の昔からあるタイプでプロトティーポって言います。当時のジュリアに装着されているケースが多いのでこれを選びました。少しでもハンドルが手前にくるように、フラットタイプじゃなく、ディッシュタイプを選びました。それと、ホーンボタン。左下は、モモ製のジュリア用のボスとその上がスペーサーです。これでさらに手前にハンドルが来るようにします。 |
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一つしか内ツメに合わせてボスを押し込みます。奥まで押し込む際必ず、グリースをたっぷり塗りましょう。次回取り外す時に苦労しないように!!そして、ナットを締めて行きます!!!!ここで問題があります。今までは、こんなに長いボスが付いていなかったのですが、今回このなが〜いボスが付いたために、普通のソケットレンチでは、届きません!しかも、ナットサイズが27mm用ってことは、12.7sq用のエクステンションバーがいるんです!!「ありましぇ〜〜ん」ってことで隣にバイクショップがあるので頭下げて借りに行きました。(笑) 次回までには、購入しておきます!(笑) その後無事ナットを締め付けました。 |
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そして、ボスの上から、スペーサー10mmを追加しました。これは、360/9 アイバーンステアリングカタムキナオールスペーサー(モモタイプ)なんです。左の画像でいう、スプリングワッシャの上から頭が6角のボルトで6箇所固定していますよね。その固定ボルトの横が楕円になっているのがわかりますね。この範囲で(9度以内)ハンドルのセンターを修正できるのです。アルファのようにハンドルの合いマークが一カ所のクルマには、かなりオススメですね!私のは、ハンドルのセンターに狂いがないので真ん中で固定しました。この上からハンドルを固定しますが、スペーサー側のネジ山で固定しますので、ボスにある穴を使わない構造になります。ですから、調整が可能なのです。うまく説明できたかな?? | |
そして、残りのネジ山6カ所でハンドルを固定します。カプラを差し込もうかな〜と思ったら!!なんと、配線タイプがホーンボタン側もオスなのです。オスとオスじゃ入りません(笑)ってことで、純正に戻すことも考えて、ホーンボタン側をメスのカプラに変更します! | |
そして、接続完了です。あとは、ホーンボタンを丁度いい加減で押し込むだけです。ホーンボタン側の側面にアース用のレバーのような物が付いていますので、そこを先に押し込んでから、装着するようにしましょう。 | |
ハンドルが曲がっているんじゃないですよ! ホーンボタンのアルファのマークが曲がっているだけです!昔のレーサーがわざと、90度ずらして 装着しているんです!そういうのがかっこいい!と思った私は、マネをしてみるのでした!(笑) |
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そして、新しいハンドルも装着後、予想通り手前に来ているか?を測定しました。詳しくは、下の図面を見てください。 | |
これが、完成です。 スパルタンなイメージとしては最高です!! これで、見た目5馬力アップしました。(笑) するかっての!!! |
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これが、純正ハンドル時の寸法です。 | |
こちらが、新しいハンドル時の寸法です。 |
総評; ジュリアのハンドルとペダル位置の関係がどうしても手長猿的位置にあるのを少しでも解消したい。 また、ハンドルの径を小さくし、手前にもってくることによって、ヒールアンドトウをやりやすくする。 この2点については、見事に解消されたことになります。平均して約2cm程余裕が出来ました。 この件と合わせて、ブレーキペダルとアクセルペダルの位置関係も見直して、よりヒールアンドトウが やりやすいように微調整して行きたいと思います。 |
ハンドル モモ製 プロトティーポ (ディッシュタイプ) |
25,000円 |
モモ用のボス | 8,000円 |
ホーンボタン | 4,000円 |
スペーサー | 1,800円 |
合計金額 | 38,800円 |