結果に終わる・・・。



3次慣らし走行、バルタイ調整
及びシャシーダイナモ測定



結果に始まり・・・。結果に終わる。。。

個人的には、これまでやってきた作業で十分に満足だった。

だが、人は結果を求める。結果にこだわる。結果がすべてのように。

だが、本人は結果がすべてだ。とは、思っていない。

なぜなら、個人の趣味の範囲でこだわったOHだからです。

ワッシャ、ボルト、ナットまでばらした部品が元のように組み上がり

今、7000回転オーバーで走っているのである。

それで満足だ。と思う自分は間違っているのであろうか。

純正にこだわり、当時の性能を見てみたい。

そう思ってやり始めたOH。

自分のこだわり。馬力に影響しない作業。無駄な作業さえも

自己満足のために行ってきた。

今、爽快に駆け抜けているジュリアに私は感謝の気持ちでいっぱいである。

それだけで満足なのだ。


当たり前のように走っているジュリア。これがどれだけすごいことか。

車は、走って当たり前だと思うのが普通かもしれませんが、

エンジンの中では、緻密な部品が最適のタイミングで組み合わさり

出力しているのです。

この気持ちは、エンジンをバラした人にしかわからないことだと

思います。これからもこの気持ちを大事して

整備していきたいと思っています。では、結果へ。。。

これが、第一回目の慣らし走行を開始した時のメーター。

すでに100キロ程度走行しています。

その後、高速走行を実施しました。

結局、メーターケーブル破損のため、初めの800キロが数字として加算されていません。

それを計上した上で総ならし走行距離で3500キロ走行することを慣らし運転完了の目安としてきた。

エンジン回転数との目安は、各レポートを参考ください。
途中で、ARC九州第3戦にエントリーして、サーキット走行などもおこなった。

最終ならし完了間際に、再度高速走行を実施した。

福岡〜広島間を走行し、左のメーター表示となり、最終ならし走行を完了させた。

左の数値から上の数値を引くと、2807キロ。これにケーブル破損したまま走行した慣らし走行距離800キロを足す。

総走行距離3607キロとなった。

これで、3度目のオイル交換とした。
オイルを交換する。

1回目、2回目同様に、慎重にオイルの状態を観察。

色、ニオイ、何よりも重要な鉄粉などの異物。

それを観察した。
前回、オイル交換から1500キロ走行して、磁石で捕捉された鉄粉は、これだけだった。

文句の付けようがない。(^_^)

慣らしが終わってきたことを示している。
3回目も念のためフィルターを切開する。

中の状態を確認したが、まったくと言っていいほど何もなかった。

7000回転オーバーを確認、高速定速走行やフワワキロ近くで走行したにも関わらず、これほどまでに綺麗だとは、自分でも思っていなかった。
3度目のオイル交換に合わせて、クーラントも交換する。

ウォーターラインにも特に異常がないことをクーラント液が示してくれた。

総走行3500キロを走って出てきたクーラント液がこれです。

問題ありませんが、予定通りクーラントも交換しました。
オイル交換は、2回目同様に、カムカバーを外して、ヘッド周りに溜まるオイルさえも交換しています。

ただのオイル交換になんでカムが外れているの???

と思った方がいるでしょうね!

それは、最終ならし走行後に必ずチェック調整したかったことがあったのです。
バルブタイミング調整はもちろんですが、それよりも気になったのがシム調整です。

ヘッド組み付け時に完全に誤差無く調整したつもりですが、ヘッドボルトを締め付けると、クリアランスが変わることを知っていました。

実際、冷間と温間でも、クリアランスは、変わるのですが。(^^;)

組み付けた後でクリアランスを再調整することが、より良いのではないか!とずっと気にしていました。

ですから、最終慣らし走行が終わった時点で再度、調整することに決めていたのです。

ヘッド単体時のシム調整データ
黄色は規定
オーバー
カム 1番 2番 3番 4番 推奨規定値
シム調整前の
実測値
INT 0.470 0.485 0.400 0.530 0.475〜0.500
EXH 0.460 0.590 0.630 0.575 0.525〜0.550
シム調整後のタペットクリアランス測定値
シム調整後の
実測値
INT 0.475 0.475 0.475 0.475 0.475〜0.500
EXH 0.525 0.525 0.525 0.525 0.525〜0.550


車載組み付け後、第3次慣らし走行後のデータ
慣らし走行後の
シム測定値
カム 1番 2番 3番 4番 推奨規定値
シム調整前の
実測値
INT 0.450 0.450 0.460 0.465 0.475〜0.500
EXH 0.540 0.515 0.510 0.520 0.525〜0.550
シム調整後のタペットクリアランス測定値
シム調整後の
実測値
INT 0.475 0.475 0.475 0.475 0.475〜0.500
EXH 0.525 0.525 0.525 0.525 0.525〜0.550

※ブロックへヘッドボルトで締め付けた後では、クリアランスに変化があるのが
一目瞭然ですね。それは、予測していましたが、どうせなら慣らし走行が
完了してから再調整しようと思っていました。

温間時は、膨張することも分かっていますので、
あくまでも、クリアランスは規定値の最小値で調整しています。

そして、再度、バルブタイミングを調整します。

もちろん、規定通りでセットしています。

INT、EXHともに、中心角99.5度に近づくように
調整しました。

あくまでも、ノーマル推奨を尊重します。
オイル交換、クーラント交換、シム再調整、バルブタイミング調整後に暖気運転を完了しています。

ならし走行が完了した時点で、再度コンプレッションをチェックします。

実は、オイル交換するとコンプレッションが上がるんです。
それは、実測で分かっていました。

慣らし走行が終わってどうなのか??を確認したかったのです。

画像は、一枚しか掲載していません。
それは、前回同様に、すべてがほぼ同じ数値を示したからです!

これって、確実な整備をした証拠になると思いますが。。。。

どうでしょうか!!??(^_^)/

ドライ圧縮(コンプレッション)は、15.0kg・cm²を示しました。

 いよいよ、この日がやってきた。

やるだけやった、結果を出す日。

ノーマル性能を出せているのか?

性能曲線は、どのように変化しているのか?

体感としての変化は、どう表れるのか?

一つの区切り。

一つの締めくくりである。

2003年の秋に訪れて、再度同じ土俵に上がる。
同じ測定器を利用した。

同じ気温、同じ湿度にできれば、さらに良いのだが、そうも行かず。

だが、どうしても暑い時期までには終わらせたかった。

そして、この日はやってきた。


素直に結果を受け入れようと思う。

いろいろ、試してみたいことはあるのだが・・・。
九州には、4台あるらしい、ダイナパックという測定器。

ジュリアはFRのため、後輪にだけ測定器を付ける。

エンジンからの出力は、フライホイールからクラッチ。

プロペラシャフトを介して、後輪に伝える。

その力をタイヤスリップさせることなく正確に測定できる。

パワーチェックで有名なボッシュタイプと比べと約2割パワーが

低く表示される。
だが、前回との数値の比較。

パワー曲線の比較をするには、申し分ない。

前回同様に、測定の専用治具を装着する。

ナット式の車種しかジグが対応できないようだが

ボルト式でも専用ボルトを車種ごとに作れば測定

できると思うんだけどな〜。
4速2000回転を機械が感知し、安定したところで測定器がブレーキを開放して、そこから測定が始まります。

指定の回転数まで一気に吹け上がり、終了となります。
指定回転数は、6800回転としています。

実際メーターは、7000回転オーバーしそうですが。。。

フロントから、送風機を設置し、インダクションボックス前に

全開で送風します。

実走行と違って、風速が変化しないのでそう言う意味では正確な数値にはならないかもしれませんが、体感できない程度でしょう。



そして、結果が出ました。


↑このデータは、OHする前のデータです。参考のため、こちらにも貼り付けました。

下のデータと見比べたらわかりやすいですね。

↑全部で、3つのプリントデータがあります。

※これは、キャブレター40パイに対して、アウターベンチュリが36パイという高速型です。
マフラーは、センターと、リア共にタイコ有りです。
インダクションボックス有り、エアーフィルター有りです。

最大トルク14.6kg・m   最大出力 96.2 ps DIN  です。




※これは、キャブレター40パイに対して、アウターベンチュリが32パイと言う純正です。
マフラーは、センターのみタイコあり。  リアはタイコ無しです。
インダクションボックス有り、エアーフィルター有り

最大トルク16.2kg・m   最大出力 93.8 ps DIN  です。





※これは、キャブレター40パイに対して、アウターベンチュリが32パイと言う純正です。
マフラーは、センターのみタイコあり。  リアはタイコ無しです。
インダクションボックス有りですが、エアーフィルターを外しています。

最大トルク16.7kg・m   最大出力 95.7ps DIN  です。



(ボッシュタイプのパワーチェック数値より、2〜2.5割ほど低い数値で表示されます。)


測定結果検証


トルクについて

最大トルクは、4.6kg・m アップとなった。

出力について

最高出力は、7.6ps アップとなった。



数値がすべてというならば、初めからチューニングパーツを組むわけで。。。



もちろん、32年前に新車の2000GTVに乗れるわけはないのですが。

馬力や、トルクを比較すればノーマル状態の性能が出ているのではないか?と思うのです。

トルクカーブ曲線を見れば、違いは一目瞭然ですね。

解除されると同時に一気に最大トルクを発生し、4000回転まで維持していきます。

明らかに、低速、中速トルク重視をねらったセッティングになっているというのが分かります。

私自身は、測定前から実走して体感していましたけど。

一方、馬力については滅茶苦茶数値に違いがないだろうな。とも思っていました。

それも、データが証言してくれていますね。(^^;)

実際は、これにキャブセッティングが加わると平気で数値は上下します。


注目すべきは、アウターベンチュリの選択で、トルクに大きな違いが出ること。

それと、エアーフィルターの有り、無しでは、パワーに違いが出ることです。

それは、わずか2psですので、体感できるか?と言うとまず無理でしょうね。

そして、アウターベンチュリが大きい時に最大出力の数値が一番大きくなっていること


その辺は、知識としてはすでに分かっていたものの、それをデータとして実証した結果となった。


これらの結果については、十人十色かもしれません。


私自身は、すべての結果に満足しています。

実際、速いんですよ。私の2000GTV

街乗りベースとして満足しています。これが、新車当時のパワーかな。とも思っています。