いよいよ、ここからです。

結果に始まり、結果に終わる。。。「その結果の始まりです。」

今、どれだけのパワーがあるか?人にわかりやすく伝えるための手段として
私のクルマは、「最大出力は、○○馬力です。最大トルクは○○キロです。」
そういう風に、言うのが一番手っ取り早いと思いまして。。。。

普通の人なら、結果だけ評価するだろうな。と思い、「レストア前は、いくつでした。」
「レストア後は、これだけ上がりました。」っていう言うほうが、私自身も説明しやすいかな。

「どこをいじったのですか?」って聞かれたら、たぶん、「全部イジリました。」っていうしか
ないし、「でも基本的にノーマルです。」って言うしかないし。
どこをどういう風にイジッたかは、このコーナーをすべて読んで頂くしかないわけで。

一般的に理解しやすい方法として、シャシーダイナモで計測しました。

今回の測定で出た結果を、これから分解していきながら突き止めて行く作業です。

私の生息地、福岡市でシャシーダイナモ計測をしようと思ったときに、何件か候補を探しました。値段的なもの。設備的なもの。計測器自体にはこだわりはありません。レストア前とレストア後に同じ場所の同じ器械で同じように測定すればいいだけです。

それで、今回お世話になったのはスーパーオートバックス東福岡店です。福岡市東区多の津3−3−18

パワーチェックという作業項目で明記されていました。

お値段は、土日は、9,800円。平日は、7,800円

作業スタッフは、1人。全作業時間は約1時間半。

測定に入ったら、ものの5分もあれば終了です。
丁寧に、作業をしてくださいました。

まず、ジュリアは、FRですので、後輪に測定器を装着させることになります。そのために、デフにジャッキを掛けて、タイヤを外します。そして、ハブボルトに4穴用の測定ジグを装着します。

左は、その作業中です。
センターを合わせながらボルトを締めていきます。

両側のジグを取り付け後、エンジンを掛けて1速に入れ1000回転から2000回転ぐらいで、ジグの遠心でブレがどれだけ出るかをチェックされます。

明らかに、ブレがひどい場合は、何度もナットを外してジグの取り付け作業を繰り返します。

私のジュリアは、片側で3回づつは調整していました。

写真左の突き出ているパイプ状のものを下の測定用器械にジャッキを上下して高さを合わせながら差し込むようにします。
これが、また。。。測定器に差し込むのが、かなり精度が要ります。それを手作業で行うのでなかなか、入ってくれません。

この作業を両側装着するのに30分は掛かったような。

この測定器は奥行きが長いため、運転席側のドアを閉めた状態で装着してしまうと、計測時に座席に座るためにドアを開けられないという、うっかりミスもありました。(笑)
画像は、両側のハブボルトが測定器に連結された状態です。

4WDなら、同じことをフロント側でも行います。
フロント側はこんな感じです。リアだけが少しだけ浮いたくらいの状態です。測定器に装着されると、車高はわりと水平を保つような高さになります。

この測定器の名前は、「ダイナパック」と言います。
九州では、この時点では、4台しか設置してないようです。

仕組みについては、ダイナパックのHPで参照ください。一般的に、ボッシュのシャシーダイナモよりは、1割前後ほど低く数値が表示されるそうです。

理由としては、エンジン駆動から、いろんなフリクションロスが合わさり、最終的にローターのハブボルトに掛かる回転を測定されるためだそうです。
ボッシュタイプは、タイヤの接地面での誤差が出やすいそうです。

実走時の馬力としては、こちらの測定データの方が信用性が高いと言われていました。
どっちの測定器がいい。とかは私にとっては、あんまり関係ないかな。要は、レストア前と後の数字の比較が出来ればいい話なので。

左画像の右上に画面が出ています。モニターを写真取ったので横に黒く筋がでて見えにくいですが、スタッフの方がこのように、運転席に乗り込み、パソコンの画面を見ながら4速2000回転を測定しています。

メーター読みで2000回転の時にリセットし、その時のデフレシオをコンピューターが計算してスタート点を固定します。
測定の方法は、4速のみです。4速2000回転を約10秒ほど維持します。そこから、アクセル全開に持っていき、ユーザーが指定する回転数まで一気に廻します。

私のジュリアは、メーターに誤差があり、(ジュリアは、普通に誤差がでます。)メーター読みが7000回転で実際は、6500回転ぐらいだったそうです。

私は、メーター読みでレース走行で7300回転まで廻していましたので、私のメーターで7300回転になったら機械が止まるようにしてください。と設定をお願いしました。ですから、実際の回転数は、6800回転ぐらいまでのデータとして記録されました。

左画像は、4速 7000回転で時速170キロを示しています。誤差が出ていますね〜〜。(笑)
←あまり、全世界に公表したくない。お恥ずかしい数値グラフです。

自分の予想とまったく同じだったことの、変な安心感と、これからレストアする変な意気込みが出てきました。

それにしても、パワーないな。(笑)
どうしても、見たい方は画像をクリックしてください。
下の赤囲みから説明します。
緑色部分の数値です。左から最大トルク、その時の時速、その時の回転数です。右側の数値、左から最大出力、その時の時速、その時の回転数です。それを、グラフにしたのが上の線です。

@で追記してるのが、2000回転からのスタートです。
トルクについて説明すると、3200回転から一回落ちています。○囲み部分。ここで燃調が狂っているってことです。これは、キャブでいう、メインジェットからの供給に設定ミスが出てるってことですね。要するに、ジェッティングが合ってない。ってこと。その回転数の箇所を馬力の方で見ると少しだけ線が下がっていますよね。
トルクの線は、再び、上がって行きますが、12.05kg・mでトルクは急激に落ち込みます。

キャブ以外にも、バルタイや、タコアシの集合部までの長さなどの影響も受けます。

変わって、馬力です。平均的には、わりときれいな上がり方をしていますよね。これだと、左のグラフのトルクの谷を体感できるか??って微妙な感じですね。でも数値は嘘つきませんので、体感オンチなのかな(笑)

6700回転まで廻していますが、明らかにグラフから見てもこれ以上踏み続けても、エンジンをブローさせるだけなので6500回転ぐらいでグラフは終わっています。(エンジンが終わらなくてよかった。(笑)

右側の青色部分の数値でratioってありますが、これは、デフレシオの計算値です。4速2000回転での設定時のコンピューターが割り出したギヤ比です。4.300
2000GTVのカタログデータは、41:10ですので、4.100:1ってことですね。

さあ、これでエンジンを降ろすことができます。
これからの作業は、計画的に行っていきます!!!お楽しみに!!!